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冬を怖れた女 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

構成は甘い。全てが全てを報いる、というテーマのごとくスカダーも失恋。ご愁傷様でした。

プリズム (創元推理文庫)

「ふーん、だから？」は小説の存在意義という究極的命題として頑として存在し、根本的に解決する方法はないとはいえこれは様々な方法で多かれ少なかれ減ずることができる。
この小説がミステリ的にも普通の小説としても「ふーん、だから？」をより感じさせることになっているのは何というか、分かっている事実を再びテレビでコメンテーターが回りくどく解説して、しかもそのサマリーを読まされるという二重の苦痛というか。
まああと小説は小説それ自体として完結させるべきでその解釈は読み手に任せなければならないところを自分で解説するのは読み手の権利を放棄させる行為なのでどうかと思う、とか。

四神金赤館銀青館不可能殺人 (講談社ノベルス)

くらにーせんせーの方向性としてバカミス、言葉遊び、本格、幻想があると思う。
本書は全てが融合した良書。
よいよい。